音メディアシステム
音像呈示メディアシステム
身体表現の創出を支援するために,人の身体動作から音を生成するメディアの開発は多く行われているが,身体の存在位置に着目した音メディアシステムの開発は見られない.そこで,本研究では,人の存在位置に関係づけた音メディアシステムの開発を目指す.具体的には,人の位置に応じて呈示音を変化させることにより,場所的なイメージの創出支援を試みる. 本システムでは,任意の位置に対して局所的に音像を呈示するために,鋭い指向性を持つパラメトリックスピーカを使用している.Microsoft社のKinectを使用することで体験者の位置情報を取得し,これを元に各スピーカの音量制御を行うことで体験者への音像追従を可能とした.
また,影メディア(二重残像影メディア)と組み合わせることで,新たな身体感覚の創出支援も試みた.具体的には,二重残像影の内側残像影と外側残像影のパラメータからそれぞれ音メディアを生成し,それぞれの残像影の輝度重心点に音像を定位するというものである.
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身体に定位可能な音空間表現システム
これまでの音像定位システムは身体の任意の位置に音像を定位することはなされていない.そのため,手や足,頭といった身体の各箇所から,それらの動きに追従して音を反射させ,あたかも自身の身体部位で音を操るような感覚を創出させるには至っていない.そこで本研究では,身体部位を超音波スピーカの反射面にすることで,音像定位を可能にできるのではないかと考えた. 具体的には,画像距離センサにより,身体の三次元位 置を取得し,超音波スピーカの首振り装置を制御することで,これを実現した.
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業績・展示